警察庁によると、全国の自動車盗の認知件数は、2003年の6万4223件をピークに減少傾向にあったが、22年は前年比552件増の5734件と9年ぶりに増加に転じ、自動車産業が集積する愛知県が884件と最多だった。23年は1~6月で2948件(暫定値)に達しており、前年を上回るペースだ。
一方、23年の摘発件数は6月末時点で992件(同)と、認知件数に占める割合は33.6%にとどまる。盗まれた車の多くが持ち主に戻ってこないのが現状だ。
県警幹部は「まずは車を盗まれないことが重要。盗難防止装置のイモビライザーやハンドルロックなどの取り付けが有効だ」と話している。