フグの初競りシーズン到来 最高値1キロ2万2000円
2023.09.25
下関市の南風泊(はえどまり)市場で25日未明、フグのシーズン到来を告げる初競りが開かれた。1キロ当たりの最高値は2万2000円で、2022年を6000円上回った。漁場の海水温が高く、例年の3分の1ほどの水揚げ量にとどまったことが高値につながった形だ。市場には山口・萩沖などでとれた天然のトラフグ80キロ(22年は200キロ)と養殖もの1トン(同1・5トン)が並んだ。午前3時20分ごろ、市場に響いたベルの音に続いて、競り人が「ええか、どうか」とリズミカルな掛け声で競りがスタート。筒状の黒い布袋の中で仲買人が競り人の指を握って買値を示す、独特の「袋競り」で次々と競り落とされた。今後、大阪や東京を中心とした関東、関西地方に出荷される。